1.RevPARで課題発見、利益最大化
RevPAR(レヴパー)は、宿の経営で最も重要な指標の1つです。
利益を増やすために、前年のRevPARは必ず確認しましょう。
以下がRevPARの大きな役割です。
- 売上や利益からは見出せない課題の発見
- OCC、ADR(後述)を設定する際の判断指標
関連する値の説明と共に、RevPARの使い方を詳しく解説します。
2.『OCC(稼働率)』とは
『〇〇部屋のうち、〜〜部屋売れたか』を表す割合(%)です。
計算式:売れた部屋数 ÷ 月全体の部屋数 = OCC
3.『ADR(客室平均単価)』とは
『1室あたりいくらで売れたか』を表す値です。
売れなかった部屋は計算に含めません。
計算式:月の売上 ÷ 売れた部屋数 = ADR
4.『RevPAR』とは
一般的にいうと『販売可能な部屋1室あたりの収益』です。
言葉の意味は理解不要です。
以下の計算式を覚えましょう。
計算式:OCC × ADR = RevPAR
以下は、RevPARを構成する計算方法の図解です。
5.売上や利益から見える課題
以下の画像から、多くの人はコストの削減を課題とするでしょう。
もちろん、その見解は正しいと言えます。
しかしながら、実は課題を見落としているのです。
RevPARを元に、見えざる課題を探りましょう。
6.RevPARから見える課題
RevPARを見ると、以下のような課題が見つかります。
画像で示した課題は、売上や利益からは導き出せません。
7.RevPARを見ながら対策を練る
2020年12月のRevPARを元に、2021年12月の対策を練ります。
このようにRevPARは、対策が適正か判断をする指標になります。
RevPARを確認しながら、適切にOCCとADRを設定しましょう。
RevPARを元に対策を練ることで、利益の最大化が期待できます
8.RevPARは過去の年の同月と比較
例えば、同じ年の3月と4月のRevPARの比較は参考になりません。
月によって、イベントや気候など、影響する要素が異なるためです。
9.RevPARだけが重要な指標ではない
売上やコストも、宿の経営に重要な指標です。
コストを削減すれば、利益は増える可能性があります。
10.最後に
コストなどの改善と合わせ、RevPARでOCCやADRを適正化しましょう。
RevPARを指標にすることで、利益をより増やせる可能性があります。