宿泊業界には、繁忙期と閑散期がありますよね。

あなたの施設で8月に、120%(中央値比)の売上を達成したとします。

8月の売上は、間違いなく中央値の1.2倍です。

さて、それは十分な売上だったと言えるのでしょうか。

今回は、上記の判断を可能にするBeds24のデータを公開します。

月毎の売上比率

全月の売上の中央値を基準として、1〜12月の売上比率を出しました。

2019年1月時点でBeds24に登録済みの、81施設のデータを元にしています。

元にした売上データは以下のとおりです。

なぜ2019年のデータなのか

2019年はコロナの影響がなく、平常時と言えるためです。

2020〜2022年は非常に不安定で、その期間のデータは参考になりません。

売上比率を活用する方法

あなたの宿の売上比率を算出

過去1年の売上、または今年の売上目標の数字を使います。

①1〜12月の売上を、多い順に並べ変える

②中央2つのデータを足して2で割る=中央値
※エクセルなどの場合は、MEDIAN関数を使用

③各月の売上を中央値で割る=売上比率

A.振り返りに利用する

あなたの宿の8月の売上が、中央値比で120%だったとします。

市場全体の基準を知らなければ、この時点で喜んでしまいますよね。

Beds24全体の数字を見てみましょう。

全体だと、8月の売上は中央値比で137%ですね。

あなたの宿の売上は、17%足りない(= 137 – 120 )ことになります。

  • 料金設定が低かったのか
  • SNSでのPRが足りなかったのか
  • 割引キャンペーンに乗っからなかったのがいけなかったのか

売上比率は、このような原因を探る指標となります。

B.目標の修正に利用する

あなたの宿の11月の目標を、中央値比150%に設定しているとします。

Beds24全体では、11月の売上は中央値比で115%です。

35%(= 150 – 115 )多く見積もりすぎている可能性がありますね。

  • 価格設定が強気すぎではないか
  • 近隣のイベントの影響を加味しすぎていないか
  • そもそも立地的に今の目標のままで問題ないのではないか

などを考えてみましょう。

売上比率は、このように目標を修正するための指標にもなります。

最後に

Beds24全体のデータから、月毎の売上比率を紹介しました。

ご自身の宿の売上比率と比較してみましょう。