日々の体調管理と迅速な対応が大切

今回は、具体的な「感染時の対応」についての解説です。

濃厚接触者や感染者がでた場合の対応のほか、体温管理の方法を紹介します。

検温の徹底は、宿のスタッフ全員で取り組める体調管理法です。

宿泊療養施設*の業務に従事しているスタッフが学んだ内容をもとに解説します。

*宿泊療養施設とは

以下の条件に当てはまる人が滞在する施設です。

・コロナに感染した方のうち、無症状、軽症の方

・上記のうち、自宅療養ができない方

スタッフの体温は毎日計測

出勤時、昼休み前、退勤時の計3回、体温を計りましょう。

日々の検温で、体調不良に早く気づくことができます。

正しい検温の方法はこちら(テルモ:正しい検温方法について)

37℃を超えた場合は、早退させることが望ましいです。

24時間経過後も37℃を下回らない場合は、念の為PCR検査を受けましょう。

濃厚接触者や感染者への対応

濃厚接触者への対応

感染の疑いがあるスタッフは、出勤させません。

該当スタッフは、PCR検査を実施している近隣の病院に早急に向かいましょう。

37.5℃以上の熱がある場合、保険は適用されます。

陰性の確認が取れた上で、出勤しましょう。

感染者が出た場合の対応

可能であれば、感染したスタッフ以外全員、N95を着用して業務を行います。

通常業務前に、ドアノブや机を含め、該当スタッフが触れた可能性がある場所を入念に消毒しましょう。

このような事態で消毒する場合は、ゴム手袋の着用を推奨します。

普段、手指消毒などに使用しているアルコールを使用すれば問題ありません。

※日頃の消毒作業時は、ゴム手袋の着用は不要です。

なお、N95を着用する期間は、ウイルスが自然消滅*するとされている3日間です。

*参考及び画像元:厚生労働省資料

該当スタッフは、もちろん出勤停止となります。

療養が完了し、医師の許可が降りてから出勤しましょう。

最後に

免疫を上げるための、バランスの取れた食事や十分な睡眠は、個々で管理せざるを得ません。

宿は、宿でできる対策を徹底することが大切です。

感染防止対策を徹底して、ゲストに安心して宿を利用してもらいましょう。

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