下の画像は、インバウンド対策についての対談の一部です。

日本の宿の将来について話す中で、以下のような発言がありました。

画像元:PIVOT TALK

果たしてこれは事実なのでしょうか。

Beds24のデータで、客単価と稼働率の関係性を深堀します。

終盤では、動画の内容をもとに、客単価を上げる秘訣を解説しています。

調査結果

客単価が高い宿は、稼働率も高い傾向にあることがわかりました。

以下は、ランダム50施設を、稼働率が高い順に並べた表です。

客単価(A)*の列をご覧ください。
*予約がない日も含めて算出した客単価

稼働率50%未満の宿は、客単価が4,000円に届いていません。

次に、客単価(B)*の列を見てください。
*予約があった日だけで算出した客単価

これは、『客単価いくらで売っていたか』を示しています。

この計算で見ると、稼働率との相関はありません。

つまり、単純に値上げをすれば予約が増えるということではないのです。

では、客単価はどのように上げればいいのでしょうか。

客単価UPのキーポイント

以下は、動画の内容を要約し、宿向けに修正を加えた内容です。

客単価を上げるには、『デザイン性が高い高級路線』を目指しましょう。

インバウンドは高級志向

物価高により、飛行機代もかなり高騰しています。

来日できるのは、所得が多い、購買欲求の高い層がメインです。

レストランもホテルも、高いプランから売れていく傾向があります。

日本には高級路線が少ない

宿代を安く抑えて、他に使いたいという需要はもちろんあります。

逆に「1泊数十万円でもいい宿に泊まりたい」という需要もあるのです。

日本は、後者の選択肢が少ないと言われています。

『高級』を作り出す2つの項目

高級を作り出すのは、『1.接客のレベル』と『2.デザイン性』です。

日本はデザイン性への追及が乏しいと言われています。

はっきりした表現で言うと、『ダサい』と思われているのです。

海外の宿を参考に、改善しましょう。

客単価を上げるためのマインド

  • 1万円以上では売れない
  • どうやって9千円台で売るか

このような固定観念、思考は捨てましょう。

逆に、『どうやったら1万1千円で売れるか』を考えるのです。

気になる動画の内容は以下からご確認ください。

日本の生きる道 インバウンドビジネス編

最後に

客単価を上げるために、デザインに投資をして高級路線を目指しましょう。

客単価を正しく上げれば、稼働率は改善します。