ノーショーは、カードで事前決済をすることで防止できます。

しかし、現金払いのゲストも受け入れている場合、そうはいきません。

内容証明は、ノーショーが発生した場合に有効とされる手段の1つです。

なお、料金が必ず回収できるわけではありません。

あくまでも、回収できる可能性がある手段の一つです。

今回は、電子内容証明(以下、e内容証明)を送る方法を解説します。

e内容証明にする理由

e内容証明とは、オンラインで送ることができる内容証明です。

紙ベースで送るより、送る側の手間や書式制限が少ないため推奨します。

以下の表に、e内容証明、通常の内容証明それぞれの特徴をまとめました。

それでは、e内容証明を送る手順を詳しく解説します。

1.会員登録をする

こちらの12〜23ページを参考に、会員登録を実施します。

初期費用や月額費用はかかりません。

2.内容証明を準備する

こちらからWordの雛形をダウンロードし、文章を入力してください。

雛形以外のファイルはエラーになります。

文章は、以下の例文を参考にしてください。

こちらからドキュメントの閲覧が可能です。

文章は必ず雛形のWordファイルにコピペしてください。

3.内容証明を送る

こちらの25〜37ページを参考に、作成したWordファイルを送信します。

必要最低限の費用は1,220円です(2022年1月4日時点)。

2枚目以降は1枚につき365円かかります。

送れる枚数は、最大で5枚までです。

ゲストが内容証明を受け取り、支払いに応じれば宿料金が回収できます。

費用回収までの流れと所要日数

宿泊費用が回収できるのは、内容証明送付から2週間ほど後です。

もちろん、設定する支払い期日により回収できる日は前後します。

ただし、回収できるのは、ゲストが支払いに応じた場合に限ります。

ゲストが内容証明を無視した場合の対応

ノーショーしたゲストが内容証明を無視した場合、費用は回収できません。

そのような場合でも、まだ手段は残されています。

裁判所を利用した下記3つの手続です。

①支払督促

②調停

③少額訴訟

詳しく確認したい方は、以下の記事をご覧ください。

自分でもできる?売掛金の回収手続

最後に

現金決済のノーショーが発生したら、ゲストに内容証明を送りましょう。

しかし、まず行うべきは現金決済の廃止と事前決済の導入です。

内容証明を送ることなく料金が回収できるよう、予防策を練りましょう。