合法民泊の差別化の方法の結論は、数字で表せないものを考えることです。例えばブランド、ビジョン、ストーリー、オーナーと話ができるなどです。具体的に以下に記載します。

模倣されやすい、手軽な差別化のポイントは、以下に挙げられます。

  1. ウェルカムドリンクを用意する。(人数分の飲み物を用意する)
  2. ウェルカムペーパーを用意する。(簡単でも歓迎の気持ちを書いておく)
  3. 掃除を高い品質に保つ。(清掃スタッフの時給を平均以上に設定し、時間をかけて掃除してもらう)
  4. 英語、中国語、韓国語対応のスタッフを増やす。(対応言語が、3ヶ国語)

こういったことは数値化しやすく、少しの努力で簡単に他者に真似されます。

合法民泊において、簡単にライバルに真似されにくい物、それは、

  1. ブランド
  2. ビジョン
  3. ストーリー
  4. オーナーと話ができる

上記のような、簡単に数字で説明できないもの。これは、早稲田大学の経営学部の人気講師である山田英夫教授からの教えです。

以下に具体例を記します。実際はこれら以外にご自身で事業を始める前に、ライバルに真似されない差別化の方法を検討して下さい。既に事業を始めている場合、「簡単にライバルに真似されない、数字化しにくい差別化要因」を今日から毎日考えることをお勧めします。


ブランド

例えば、弊社では、家紋をそれぞれの物件で使って、独自感を出し、差別化を行っています。稲荷ハウスの例はこちらから。

また、レアルという会社では、京都の町家だけのゲストハウスグループを組織し、「鈴(詳細はこちら)」というブランドで業務展開しています。こういったものは、簡単に他社から真似できません。


ビジョン

弊社では、以下のCRのビジョンのもと、各合法民泊施設の運営を行っています。この場合のビジョンとは、例えば、「各合法民泊施設で何を成し遂げたいか」、「会社全体で何を成し遂げたいか」ということを文章化したものです。

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CRのビジョン

クラウドホテルで、ネットを通じてface to faceと同じレベルのおもてなしを実現する。

クラウドホテルとは

東京、京都などの特定の地域の物理的に離れた一軒家をまとめて運営するビジネス。ネット上に受付を設置して運営し、少人数で物理的な距離にとらわれないコンシェルジュサービスを経済的に実現する。

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このようなビジョンが、すぐに何か売り上げに貢献することはないかもしれません。しかし弊社では、このビジョン実現のため、可能なかぎりネット上での受付を行い、人件費を抑え、格安で一軒家のゲストハウスの運営を行います。そして、ビジョン遂行の結果の高い満足度は、各予約ウェブサイト(楽天やじゃらんなど)のレビューになってゲストから返ってきます。ビジネスには、ビジョンが必須だと我々は考えています。


ストーリー

例えば、弊社の稲荷ハウスでは、以下の家紋に、

以下のストーリーを記載し、各ウェブサイトで宣伝しています。

「狐は伏見稲荷大社の狐から来ています。伏見稲荷へゲストをお迎えする家としての意志を示すため、狐を家紋に採用しました。」

これも直接すぐに売上に貢献しないかもしれませんが、他者に真似されにくい差別化要因の一つです。


オーナーと話ができる:

弊社では2017年中に、オーナーが店番に立つ、バーつきの合法民泊施設を京都で開設する予定です。そこでは、物件のオーナーが着付けを行ったり、オーナーが47都道府県の珍味を提供しつつ英語で接客したり、ロゴを焼印した升をお土産に提供しようと考えています。これも数値化しにくいことで、他者に真似されにくい、大きな差別化要因です。


その他:

読者の皆様の物件の差別化要因は、何でしょうか。上記以外に差別化要因、ご自身でも考えてみて下さい。