(1)原因論の否定、すべては目的論である
目的論の考え方
→人は原因があるから行動するのではなく、目的があるから行動する。
例)オーバーブックさせてしまった部下に上司が怒鳴っている。
- 部下がミスをしたから怒鳴っている・・・原因論
- 怒りを発散するために怒鳴っている・・・目的論
目的論から学ぶべき大切なこと
→原因や、過去に縛られない。
原因や過去に囚われず、ミスを再発させないという目的を達成するために、目的論で行動していきましょう。目的論で考えれば、怒鳴ることなく達成できそうです。
(2)課題の分離
自分がコントロールできる自分の課題は一生懸命やりましょう。
自分がコントロールできない他人の課題は考えることすらやめましょう。
例)部下が働きやすい環境づくりに努めているが、部下から良い反応がない。
- 働きやすい環境づくりをする・・・自分の課題
- 部下が良い反応をしてくれるか・・・他人の課題
課題の分離とは
→承認欲求を捨てること。
人は誰かに褒められようと、他人の課題を目的に仕事をしてしまいがちです。「自分は何が楽しいか?何を幸せに感じるか?」を考え、自分でコントロールできる自分の課題に注力しましょう。
(3)タテの関係を作らない
上下関係を作らないための行動
→人を褒めない。
人は皆、対等な存在です。褒めた場合、褒める側と褒められる側で上下関係が成立し、「褒められるために仕事をする」ことにつながる危険があります。褒めずに「ありがとう」と感謝を伝えましょう。
(4)サラタメさんの補足
アドラー心理学はインパクトが強い分、時には毒にもなり得るので、あくまで自分が幸せになる一つの手段としてとらえましょう。
課題が降ってくる毎日ですが、アドラー心理学をうまく活用して、自分の課題に集中し、過去に囚われず、今この瞬間から楽しい人生にしていきましょう。
公式HP:『嫌われる勇気』