※2020年11月21日の記事の改訂版です。

複数OTAの在庫を連動させる主要な方法は、以下の2つがあります。

  • XML(エックスエムエル)
  • iCal(アイカル)

2つの連動方法は、以下のように使い分けられているのが一般的です。

  • サイトコントローラーを使う=XML
  • サイトコントローラーを使わない=iCal

「なるほど、iCalを使えばサイトコントローラーは不要だ」

と思った方は、ぜひこの記事を最後まで読んでください。

今回は、この2つの連動方法の違いを深堀りしていきます。

結論、XMLとiCalはどっちがオススメ?

連動方法は、サイトコントローラーを用いたXMLがオススメです。

iCalは、同期速度が遅く、同期できる情報に制限があります。

以下、それぞれの連動方法の概要です。

XMLとは

  • 正式名称はExtensible Markup Language
  • 拡張性、カスタマイズの自由度が高い
  • システム間のデータ交換に用いられる

iCalとは

  • 正式名称はiCalendar
  • Appleが開発したスケジュールのフォーマット
  • システム間のスケジュール同期に用いられる

それでは、XMLをオススメする理由を詳しく解説します。

1.同期速度の差

同期速度とは、情報が同期されるまでの所要時間を指します。

要は、あるOTAに予約が入り、他のOTAの在庫が閉じるまでの時間です。

同期速度はXMLが1分、iCalが15分〜8時間と大きく差があります。

iCalはXMLの15倍以上もダブルブッキング(DB)のリスクがあるのです。

なお、iCalによるDBのリスクは、リクエスト予約で回避できます。

ただし、リクエスト予約は集客力が下がる*ため推奨しません。

*参考:「今すぐ予約」で予約件数アップ

2.同期できる情報量の差

XMLでは在庫、価格、予約の情報が同期されます。

一方、iCalで同期できるのは在庫情報のみです。

価格設定や予約確認は、各OTAの管理画面で別々に行う必要があります。

3.販売方法の制限

XMLは『部屋タイプ売り』*が可能です。

*別名:在庫売り、ホテル売り

しかし、iCalは『バラ売り』しかできません。

iCalは1部屋タイプにつき、在庫を1つしか設定できないためです。

部屋タイプ売りとバラ売りについて、詳しくは、こちらをご一読ください。

最後に

サイトコントローラーを導入し、XMLでOTA間の情報を同期しましょう。

XMLはiCalに比べ、速くて便利で安心です。