みなさまの宿のプランは、いくつありますか?
実は、プランの数は3つまでがオススメです。
多くとも、7つ以下にしましょう。
適切なプラン数に絞ることで、予約確度が上がるためです。
心理学的な目線と、実態調査に基づき、解説していきます。
プラン数が多いと、人は決められなくなる
ジャムの法則(決定回避の法則)をご存知でしょうか?
選択肢が多すぎると、選べなくなってしまう心理現象のことをいいます。
以下は、ジャムを6種類と24種類で販売した際の実験データです。
実態調査:楽天トラベル vs じゃらん
昨年、国内OTA集客力1位の座が、じゃらんから楽天トラベルに移りました。
「この順位入れ替えには、プランの数も影響しているのでは?」
そう思い、実態を調査*してみました。
*各OTAでランダム50施設から、プラン数を集計
調査結果
じゃらんの2倍集客力がある楽天トラベルは、プラン数が少ないですね。
やはり、プラン数は少ない方が予約率が高まるようです。
では、プラン数はいくつがいいの?
プラン数は、できれば3つにしましょう。
『松竹梅の法則』をご存知の方は多いのではないでしょうか。
3つの選択肢があると、多くの人が真ん中を選んでしまう心理現象です。
松→竹→梅の順ではなく、松→梅→竹の順で解説します。
松(高い)
「品質はいいはずだが、自分には贅沢では。」
「選んで失敗だったときのガッカリ感は大きい。」という心理が働く。
梅(安い)
「これを選んで、自分はケチだと思われないか」という見栄の心理が働く。
竹(普通)
「失敗だったときの損失が少ない」かつ
「世間体を保つことができる」真ん中を選ぶ心理が働く。
このような心理現象により、人は真ん中のプランに引き込まれるのです。
なお、選択肢が4つ以上になると、前述の『ジャムの法則』が発動します。
つまり『予約しない』という選択肢を与えてしまうのです。
参考:松竹梅の法則とは(後略)
また、人間が一度に処理できる内容は、7または4個前後と言われます。
故に、プラン数は多くても7つ以下にとどめましょう。
最後に
販売するプラン数は3つがオススメです。
多くとも7つ以下にすることで、予約確度を上げる効果が期待できます。