「駐車場の有無で、民泊のRevPARに差は出るのだろうか?」

この投稿の真相を確かめるために、

Beds24の施設から駐車場あり・なしそれぞれ80施設、合計160施設を選出。

最大5名以上の民泊で、駐車場の有無によるRevPARの差を調査しました。

駐車場あり VS. 駐車場なし

調査の結果、駐車場ありの民泊の方がRevPARが高いことがわかりました。

出典:Beds24のデータより筆者作成

この数字だけを見ると「たった2,000円ほどの差」に見えてしまいますよね。

「駐車場の有無は、売上にはそこまで影響しない?」

本当にそうでしょうか。

RevPARの平均値を元に、順序を追って確認していきましょう。

まずは駐車場の有無に関係なく、どちらもOCC(稼働率)が60%と仮定し、

それぞれのADR(客室平均単価)を出してみます。

ADRの差を確認する

駐車場あり
15,346 ÷ 60% = 25,577

駐車場なし
13,028 ÷ 60% = 21,713

ADRの差
25,577 ー 21,713 = 3,864

まだ、そこまでの差がない印象ですね。

それでは、月の売上の差がどれくらいになるのかをみてみましょう。

ここで算出したADRに、1ヶ月当たりの稼働日数18日*をかけます。
*30日 × 稼働率60% = 18日

月の売上の差を確認する

駐車場あり
25,577 × 18日 = 460,386

駐車場なし
21,713 × 18日 = 390,834

月の売上の差
460,386 ー 390,834 = 69,552

月の売上での差は約7万円。

大きな差が生まれることがわかってきましたね。

最後に、年間の売上での差を見てみましょう。

年間の売上の差を確認する

駐車場あり
460,386 × 12ヶ月 = 5,524,632

駐車場なし
390,834 × 12ヶ月 = 4,690,008

年間の売上の差
5,524,632 ー 4,690,008 = 834,624

年間の売上に換算すると、その差はなんと80万円以上。

もちろん、OCCやADRによって計算結果は変わりますが、

駐車場があることは、民泊にとってプラスであることがわかりました。

最後に

Beds24の施設から、駐車場の有無によるRevPARの差を調査しました。

年間の売上に換算すると、その差は歴然です。

これから民泊を始める人は、駐車場の有無も判断基準にしましょう。