結論

  • 宿は、OTAのExpedia(サイトへ)と、ExpediaグループのVrbo(サイトへ)の不正クレジットカードの客を、予約された時から3日以内しかキャンセルする権限が無い。
  • 3日を経過すると、不正クレカの客でも宿側がキャンセルできなくなる。
  • しかも、予約者が不正クレカを更新することはシステム上できない。逆にExpediaのライバルのBooking.comは、予約者が宿側の「正しいクレカに更新して」という要請で不正クレカの正しいクレカへの更新が可能。
  • 故に、不正クレカの客は実質的に「キャンセル」しか道が無い。カードを更新する選択肢が無い。

宿が実施すべき解決策(Expedia編)

  • Expediaの担当者に相談して、事前決済だけにしてもらう。
  • Expediaの担当者が、宿の担当者に「今、エクスペディアコレクト(事前決済のこと)だけの契約はしてない」と言われたら、「では、弊宿はエクスペディアへの掲載はやめます」と交渉してください。
  • Expediaのホテルコレクト(現地決済)と、エクスペディアコレクト(事前決済)の違いについては、以下の二つの記事をご参照ください。

2018.10.28 Expediaの決済方法を考える丨現地決済は手数料は安いがノーショー(不泊まり)リスク大

2018.12.9 Expediaの決済方法を考える Vol.2丨実はBooking.comの現地決済よりリスキーかも?

結論、宿にとってはクレカの手数料のことも含めて考えれば、事前決済だけの契約が最も有利です。事前決済だけの契約にしてもらいましょう。

宿が実施すべき解決策(Vrbo編)

結論、予約された瞬間にクレジットカードにチャージする設定にしましょう。

まずはVrboのサポートに相談し、キャンセルポリシーと前払いポリシーで明確に、「予約時に宿泊金額の100%をクレカに徴収します」と記載します。

そして、Vrboからの予約のクレカにチャージできなかったらすぐにキャンセル処理(3日以内)をする社内手続きを明確に決定しておきましょう。

サイトコントローラーのBeds24では、チャージできなかった予約は管理画面で紫で表示されます。紫の予約は特別に宿の管理者に「クレカへチャージできなかった。Beds24でキャンセル処理が必要」と、自動でEメールも飛ばせます。

Vrbo関係の自動Eメールや自動集金の詳細は、Beds24のサポートへこちらからご連絡願います。

最後に

今は、訪日外国人がほぼ存在しないので、「ExpediaやVrboを利用する意味はほぼ無い=当該記事の設定も意味はほぼ無い」という状態かもしれません。

しかし、イギリスで2020/12/8に、世界最大の製薬会社のファイザーのコロナワクチンの接種も始まりました(東京新聞の参照記事)。

東京オリンピックまでには、訪日外国人が日本へ戻ってくる可能性があります。

その時を見据え、訪日外国人集客に強いExpediaやVrboの設定をしっかり見直しましょう。