この記事の結論
近代的なOTAの楽天バケーションステイを経由して、楽天トラベルでも集客しましょう。
人は見た目で左右される
メラビアンの法則(wiki)という法則をご存知でしょうか。詳細の説明はここでは省きますが、人は見た目に大きく気持ちを左右されるという法則です。
Booking.comでの管理に慣れて、楽天トラベルの管理画面のデザインを見たときの5年前の衝撃
Booking.comの管理画面は約5年前の昔からのこの以下の画像の状態で、洗練されていました。
私は5年前に東京の葛飾区で宿を開きました。そして、まずはBooking.comで集客を始めました。数ヶ月経過し、Booking.comでの運営に慣れてきたので、そろそろ楽天トラベルに進出しようと、楽天トラベル管理画面を見たとき、私は崩れ落ちそうになりました。
大変恐縮ながら、上記の管理画面を見た時、「え…?今、西暦何年なの…? 1999年?」という衝撃を受けました。Booking.comとは管理画面の見た目のデザインが明らかに…違う。5年前と今でもBooking.comと楽天トラベルはほぼ同じ管理画面の見た目を持ちます。
私は、5年前、この管理画面を見た時、楽天トラベルでの集客に不安を感じたことをよく覚えています。
そして、その開業した宿でAirbnbと楽天バケーションステイという、楽天の民泊OTAでも集客を開始しました。楽天バケーションステイの管理画面は以下です。ざっくりいうと、民泊OTAのパイオニアである、Airbnbとそっくりでした。
楽天バケーションステイの管理画面は、若干のバグはあったものの、直感的に使えました。私は、安心してバケーションステイを使い始めました。
楽天トラベルで直接集客する利点
旅館など向けに、食事プランなどを作れます。故に、旅館など「プラン」を重視する宿は楽天トラベルを利用した方がいいでしょう。楽天バケーションステイでは、プランが一つしか作れません。基本的には柔軟に設定ができません。楽天バケーションステイから集客すると、以下の画像の様に、「航空券付き宿泊プラン」など、「宿泊プラン」以外のプランを作成することができません。
楽天トラベルの新しい管理画面は開発が止まってる…?
以下の画像は、楽天トラベルの新しい管理画面です。
以下の場所から楽天トラベルの上記の新しい管理画面に行けます。しかし…
先日リリースされた、以下の楽天トラベル管理画面向けの新しいAIチャットボット機能は、楽天トラベルの新しい管理画面(と言ってもだいぶ古いのだろうが)に反映されていません。恐らくどの宿も楽天トラベルの新しい管理画面を使ってないので、新しい管理画面の開発は止まっていると私は推測しています。
楽天トラベルのエンジニアの話
楽天トラベルは、楽天トラベルのエンジニアによると、
「徐々にエンジニアの予算を新しいOTA(新しい楽天トラベル)に振り向けてる。」
とのことで、今後、現在の楽天トラベルの開発は限定的と私は予想。エンジニアの人たちによると、新しいOTAは、Booking.comのようになるとのことです。
まとめると
新規宿を開業したい場合、管理画面が近代的な楽天バケーションステイのご利用を進言します。以下の利点が3つ有る為です。
1.民泊専用のOTAである楽天バケーションステイで集客しつつ、楽天トラベルでも集客可能
2.楽天バケーションステイの、直感的な管理画面を使える。楽天トラベルの古い管理画面は慣れてる人でないと、直感的に利用することが難しく、宿の新人は習熟に時間がかかります。
3.旅館やホテル運営では、1のメリットが薄く感じるかもしれませんが現状、楽天バケーションステイは旅館やホテルの掲載も進めており、ホテルや旅館も集客の間口を広げることもできる。
楽天バケーションステイで集客すれば、以下の様に楽天トラベルだけでなく、いくつかの海外向けOTAにも自動配信され、自動的に集客できます。
*上記画像出典:楽天バケーションステイ
以下の様に「民泊【Vacation STAY提供】」と記載されて、楽天バケーションステイから楽天トラベルに転載されます。
(おまけ話)じゃらんの人の話
1年ほど前、じゃらんの内部の人に、私は以下の質問をしてみました 。
「楽天トラベルが楽天バケーションステイでなく、新しいOTA作ってるようですが、どう思いますか?」
彼女の答えは、
「うん。新しい楽天トラベルのOTAは失敗すると思う。なぜなら、新しい楽天トラベルの新しいデザインにゲスト(予約者)がついて来れないから。今、楽天トラベル使ってるのは、日本人の中高年。彼らはウェブサイトのデザインが変わるとすぐに予約ができなくなる。もし、楽天トラベルがBooking.comみたいな本当に新しいデザインになったら、楽天トラベルの新しいデザインを嫌った、日本人の中高年が、昔ながらのデザインのじゃらんに流れてきて、じゃらんの売上が上がると思う。」
私は、確かに一理あるなあ…と思いつつ、さらに続けて次の質問をしました。
「じゃらんはあの、20年前からほぼ変わらないデザインを変更しないのですか?」
「今そういう話は無いけど、親会社のリクルートが本気になったら、一瞬で新しいOTAを作れるし、新しいOTAを買収して一気に参入できると思う。」
終わり。