限界効用が減少する法則をご存知でしょうか。要するに、投資の増加に比例して、効用(リターン)が減ることです。
イメージはこんな感じです。
ここで、星野リゾートの例をグラフで出します。
星野リゾートの施設「星のや東京」でさえ、Booking.comで最高は9.3です。
星野リゾートが本気を出せば、9.4はきっと取れる。9.6もきっと可能でしょう。しかし、恐らくわざと天下の星野リゾートが、9.3に留めてる。
これは限界効用の法則に従い、「9.4以上は投資対効果が無いので、9.4以上を取らない。」という意思決定をしているように私には見えます。
弊社調査では、一般的に、8.9と9.0の間の0.1が、最も投資して改善に値する0.1です。この0.1が、売上を劇的に変化させます。
同じ0.1でも9.3と9.4の0.1より、8.9と9.0の0.1の方が重要度で言えば、遥かに大きい。これは限界効用が、「9.3と9.4の0.1」<「8.9と9.0の0.1」と全く違う為です。
皆さんの宿の、「投資対効果がゼロ=限界効用がゼロ」になる口コミはいくつでしょうか。
もしかしたら、9.4かもしれないし、実は8.0かもしれない。
ところで、ご存知と思いますが、
Booking.comの口コミは、0.5刻みで大きく売り上げが異なります。
それは、
9.0~9.4=とてもすばらしい
8.5~9.0=すばらしい
8.0~8.4=とても良い
の様に、表示されるコメントが違う為です。
皆様も、口コミ改善は、現在の皆様の宿に表示されるコメントの次の段階のコメントを狙うと良いです。
例:
8.6や8.8の方は、9.0を狙う。