RevPAR(レブパー)とは

RevPARRevenue Per Available Room:販売可能な部屋一室あたり収益)とは、宿業界の経営者にとって唯一無二の最重要指標です。

RevPAR計算の練習問題

客室数:15室

稼働率:2019年は66%、2020年は65%で2019年比1%の減少

ADR(平均客室単価):2019年は5,000円、2020年は5,200円で、2019年比+200円の増加

2019年と2020年のRevPARはいくつでしょうか。

そして、2019年と2020年、どちらのRevPARが優れているでしょうか。

解答と解説のまとめ

RevPARは上記の画像の構造になっています。

今回の練習問題に沿って、数字を当てはめてみます。

2019年のRevPAR=3,300円(66%*5,000円)

2020年のRevPAR=3,380円(65%*5,200円)

となり、2020年の方が稼働率が落ちていますが単価が高くなった分、RevPARが改善され、RevPARという最重要経営指標では2020年の方が優れています。

練習問題の詳細な計算

1年間のRevPAR = 稼働率(販売済室数/365日*全室数)*平均客室単価(年間売上*販売済室数)

今回、ADR(平均客室単価)と、稼働率は問題文に書かれているので、それらを掛け合わせると、RevPARを求められます。

少し詳細に計算を分解してみると、

2019年の稼働率は問題文に66%と書かれています。

この66%を分解すると、「66%=X(販売済室数)/5,475(15部屋*365日)」と練習問題から推察できます。故に、販売済室数Xは、3,613.5部屋となります。

2020年の稼働率は問題文に65%と書かれています。

この65%を分解すると、「65%=X(販売済室数)/5,475(15部屋*365日)」と練習問題から推察できます。故に、販売済室数Xは、3,558.75部屋となります。

最後に

難しいエクセルでの計算は不要です。まずは、この練習問題の計算式に沿って、自社の宿の数字を当てはめて、計算を実施してみてください。

具体的には、最初に2019年の10月のRevPARと2020年の10月のRevPARを計算してみましょう。コロナの被害がどれほどか把握できます。

そして、その後に2018年10月と2019年の10月のコロナの影響の無い頃の2つのRevPARを比較し、2021年のコロナ危機後に実施できそうな策を検討してみると良いでしょう。

RevPARの概要を説明する記事はこちら