Occupancy Strategy 稼働率戦略

ホテルモードの稼働率戦略は、以下の要素で構成されております。

  • Target Occupancy(ターゲット稼働率)
  • Median Booking Window(予約リードタイムの中央値)
  • Aggressiveness(アグレッシブネス(積極性))
  • Close Out Sales (Last Day)(当日の販売停止設定)
  • Shoulder Night Discounts(ショルダーナイト割引)

それぞれの要素について詳しくご説明いたします。

Target Occupancy(ターゲット稼働率)

<概要>

リアルな期待値を設定することで、より良い価格データを得ることができます。
例えば、1月に通常40%の稼働率である場合は、1月のターゲット稼働率を40-50%に設定してください。
稼働率が低い場合、通常より少し高めに目標を設定しても問題ありません。

デフォルトは80%が入力されています。

月次ターゲット稼働率を低く設定したとしても、より高い稼働率を達成できないというわけではありません。
より高いADR(平均客室単価)で達成することができます。

<注意事項>
ターゲットが高すぎる場合、その目標を達成しようとして推奨価格が安くなる傾向にあります。
目標設定が非現実的な場合、稼働率向上に見合わない平均客室単価になってしまう場合がございます。

よってターゲット稼働率を90%以上に設定することは推奨いたしません。想定した価格よりも大幅に下がってしまうためです。

Median Booking Window(予約リードタイムの中央値)

設定 説明 使用例
Short(短期) 予約の半分が到着14日未満 シティホテルやビジネスホテル
Standard(標準) 予約の半分が14日以上30日未満 デフォルト設定
Long(長期) 平均予約が到着30日以上前 スキーリゾートや季節性の高い施設

こちらも基本的にはホテルモードのアルゴリズムに自動的に実装されている設定です。
システム自体が既に月次ターゲット稼働率とリードタイム中央値を反映するよう設定されております。
予約が早い段階で埋まっている場合、価格は自動的に上昇します。予約が入らない場合、月全体の価格が下方調整されていきます。

あまりにも予約の入り状況に乖離がある場合や、ビジネス状況が変化した場合のみ対応が必要です。

 

Aggressiveness(アグレッシブネス(積極性))

アグレッシブネスとは、稼働率に基づいてどの程度価格を変更するかを意味します。
アグレッシブネスレベルが高いほど、稼働率の変化(上昇または下降)に応じて、より大幅な価格変更(増加または減少)が行われます。
非常に低いアグレッシブネスまたはアグレッシブネスなしの場合、市場に追従し、販売する残り客室数を加味しません。
価格変更(増加または減少)はより控えめになります。

一般的には「Standard」のままにしておくことを推奨いたします。小規模な施設の場合は、「Low」または「Very Low」をお勧めします。

レベル 説明 推奨レベル
Very Low(とても低い) 市場への依存度が高い 4室以下の施設に推奨
Low(低い) 市場と稼働率の組み合わせ(市場重視) 10室以下の施設に推奨
Standard(標準) 標準設定 – 迷った場合はこちら 11室以下の施設に推奨
High(高い) 早期に満室になる際、標準設定より価格が上がりやすい 標準設定で新規予約への価格反応が不十分と感じる場合
Very High(とても高い) Highより更に積極的 Highでも価格上昇が不十分な場合

 

 

Close Out Sales (Last Day)(当日の販売停止設定)

特定の時間以降に当日の販売を停止している場合は、RoomPriceGenieでも同様に設定してください。

その日の販売停止の正しい時間を設定してください。

Shoulder Night Discounts(ショルダーナイト割引)

<ショルダーナイトとは>
ショルダーナイトは、満室になっている日付の前後にある日付を指します。(前後1泊または2泊)。

満室の日程に隣接する日の価格を自動的に割引する機能です。

周辺の空室状況が限られ、連泊が取りにくい場合に、特定の日程の価格を自動的に下げることができます。

<設定例>
15%の割引を設定した場合:

該当日程の前夜だけが満室の場合:15%を適用
該当日程の前後の日程が満室の場合:30%を適用

ケース1: 金曜日が空室、土曜日が満室、日曜日が空室
→ 金曜日と日曜日に15%割引を適用
ケース2: 金曜日が満室、土曜日が空室、日曜日が満室
→ 土曜日に30%割引を適用(前後両日が満室のため)
ケース3: 木・金曜日が満室、土曜日が空室、日曜日が満室
→ 土曜日により大きな割引を適用(複数日にわたって挟まれているため)

<重要>

この機能は客室タイプ別ではなく、施設全体の空室状況レベルで発動いたします。

稼働率戦略の各要素を適切に設定することで、施設様に最適な価格を得ることができます。
現実的なターゲット設定と適切なリードタイム設定が、収益最大化の鍵となります。

その他ホテルモードの詳細につきましては、メールサポートよりお問い合わせくださいませ。