必殺質問

サイトコントローラー、PMS、予約エンジンを使う際に必要な今後3年間の総額を税込で教えて。

必殺質問の効果

この質問をすると、 「初期費用、ランニングコスト、総額で幾らになるのか。」 を把握できます。

すると、

①初期費用は高いがランニングコストは低いシステム

②無料の初期費用だがランニングコストは高いシステム

③初期費用が低く月額費用も安いシステム

など、全然料金体系が違うシステムの費用を簡単に比較可能です。

3年の総額でも10年の総額でもok

  • 必殺質問では、「3年間の総額」を聞いています。「3年」である必要はありません。
  • 宿の収支を1年で考える方はいらっしゃらないでしょう。 普通は、最低3年、最長10、20年単位で宿の収支を計算します。
  • もし、収支を10年で計算している場合、10年分の費用総額をシステム会社の営業に聞きましょう。

必殺質問をする際の説明項目

通信料金課金も把握必須

  • 通信料金課金とは、キャンセルや予約発生毎に発生する課金のことです。
  • サイトコントローラーの「手間いらず」や、「TLリンカーン」は、宿の担当者に対し、この部分を曖昧にし、システムの利用費用を意図的に低く見せかけています。
  • PMSや予約エンジンでもこの通信料金課金があるシステムと無いシステムが存在します。
  • この費用も、宿の担当者とシステム会社の営業がしっかり時間を使えば予測可能です。必ずこの費用も必殺質問の際に把握するようにしましょう。
  • ネット上には、通信1回あたり幾らかなどの情報は無く、「TLリンカーンのHP」では非開示となっています。
  • 以下は、宿情報サイト、ホテリエ 様のTLリンカーンの、通信料金課金に関する記載部分です。ホテリエ 様の該当ページはこちら

サイトコントローラーだけで宿を運営するのは非効率すぎて避けるべき

  • 筆者の長坂は、人生で初めて小さな宿を2015年7月に東京で開業しました。
  • その際、有名だったサイトコントローラーの「手間いらず」を使うことにしました。
  • 宿の開業後、部屋割りやクレジットカード決済などのためにPMSが必要なことを知り、手間いらずをPMSに接続しようとしたら数万円の月額費用が増加することが分かりました。
  • また、綺麗な予約エンジンを使おうとすると、サイトコントローラー会社に「接続手数料」が発生することを知りました。
  • PMS、予約エンジンは、無くても運営できますが、実質的に宿の運営に必要です。
  • 部屋割り、クレジットカード決済などは1つずつ、手動で処理可能です。しかし、非効率なので実質的に手動では処理しきれません。

サイトコントローラーの会社に「PMS、予約エンジンをつなぐ」と伝える意味

  • 宿の担当がサイトコントローラーの会社の営業マンに、 「PMSと予約エンジンと接続したい」 と言って初めて、PMSと予約エンジンとの接続費用を教えてくれます。
  • 宿の担当がサイトコントローラー会社にサイトコントローラーの費用を聞くと、PMSや予約エンジンが宿に必須と知りつつ、PMSや予約エンジンとの接続費用を積極的に教えてくれません。
  • なぜなら、その方がサイトコントローラー会社は「システム変更コスト」の視点から儲かるからです。理由は後述します。

サイトコントローラー、PMS、予約エンジンを変更するのはコストが膨大

  • サイトコントローラー、PMS、予約エンジンを変更するのは、コストが膨大です。
  • この場合のコストとは、お金ではなく、主に時間です。
  • 宿の運営に関わる、受付、経理、清掃、料理人などほぼ全ての人は、これらの3つのシステムを使います。故に、これらの3つのシステムを1つでも変更すると、関係者全員の教育を実施する必要があります。
  • 使い慣れたシステムを変更すると、現場から多くの文句が寄せられ、システム変更を担当する人は大きなストレスにさらされます。多くの現場担当者に「なぜシステムを変更するのか」などの説明する時間が必要になります。
  • また、変更の過程で在庫数の移行を失敗するとダブルブッキングを発生させるリスクもあります。
  • 故に、社内に大きな摩擦を産むため、通常の宿ではシステムの変更は発生しません。

システム変更コストが膨大なので…システム会社は費用を隠してシステムをとにかく、宿に導入させようとする

  • サイトコントローラー、PMS、予約エンジンを変更するのは、コストが膨大です。
  • 故に、一度宿にこれらのシステムが入ると、ほとんどの場合、宿が閉鎖されるまでシステムは変更されません。
  • この事実をシステム会社は、わかっています。故に、システム会社はとにかく費用体系を宿担当に分かりにくくし、安く見せかけて、システムを宿に導入させようとする事になります。

この必殺質問が生まれた私の原体験

  • 筆者の長坂は、2015年9月、費用体系を理解することが困難でドコモ、au、ソフトバンクのどこにすべきか全く不明の状態でした。
  • その際に、全ての種類のショップに行き、ショップの店員に「私がどのようにスマホを使うかをあなたに伝える。今後、二年間に発生する費用を教えてくれ」と言うことにしました。
  • そして、2年間の費用だけを比較し、ドコモにしました。
  • この原体験が必殺質問の創造につながりました。
  • サイトコントローラー、PMS、予約エンジンはスマホの費用体系のように複雑なため、私がスマホを選ぶときに使った質問方法が使えます。

最後に:システム会社を信頼できるかどうかを判別する方法

  • 「うーん、見積もりとっても安いし、機能も十分。でも…本当に大丈夫かな…?この会社で。」 と思ったら。
  • 以下の記事の方法で本当にその会社が信頼できそうかチェックしましょう。 多くのシステム会社は、実績が第三者からチェックされないことをいいことに、実績を盛ってます。
  • 記事:あの会社が自画自賛してる「実績」の真偽を見破る方法